【実録】私が婚約破棄した話聞く?【その7】
こんにちは、同期が結婚どころか子どもまで生まれていたことを社報で知るtocchiです。
~第7章~
どん底から少しだけ前を向き始め、自分のよくなかった点にも気づき始めた私は
連絡を避けていた彼とLINEでやりとりを始めた。
この頃はまだ『ちゃんと話し合えばきっと大丈夫』だと思っていました。
いや頭の中ハッピーセットか過去の自分よ、目を覚ませ。
彼に色々言いたいこと・聞きたいことはあったのだが何せ直接顔を合わせてのコミュニケーションではないときには丁寧にやりとりしないと誤解が生まれる、と思っている私はちまちまと事細かに説明した。
が、まったく分かり合えなかった。
「え?どちら様?」と言いたくなるくらいに以前の彼と違っていた。いや、これが本来の彼のベストテンションなのかもしれない。
そのやり取りの一部を簡略化して紹介します。
『婚約指輪に対して君が言った言葉覚えてる?』
「............」
『ため息をつかれたり、君は友達に自慢できていいよねって言われたことがショックだったよ』
「言ったことは覚えてる。君が気を悪くしたって言うなら謝るよ。」
言ったことは覚えてるけど、悪いとは思ってなかったんすね.........
『例えば、君は新婚旅行は海外がいいなって言っていたよね?』
「そうだね」
『私に「海外なんて絶対にダメ!」って言われるのと「海外は高いから将来のためにやめておこう。その代わりに国内で個室に温泉がついた豪華な旅行なんてどう?」って言われるの違うと思うんだ。
私は結婚式に対してそういう思いやりのある言葉が欲しかったんだよ。』
「否定するなら代案出せってことね。野党と同じね。」
違うって!思いやりの話だってば!!
なんで政治の話になってるんだよ。
『私が妊娠や育児で働けない間はどうするの?私が働けない間は友達と月1のランチもしちゃダメ?』
「難しい問題だな」
考えてなかったんすね......
私何度か子どもほしいって伝えてたはずなんだけども.......
『相手が嫌がる言葉を言ったり嫌がることはやめよう?』
「言いたいことも言っちゃダメなの?
君はそうやって他人にばっかり無駄に気を使いすぎるからメンタルダウンするんじゃない?」
そんなこんなで『あれ?これ結婚生活無理じゃね?』と私自身も思い始めた。
そりゃ違う人間同士なんだから合わない部分はある、だけど
私はいわゆる人情派、彼はどこか事務的?な感じ。私たちは決定的に感性や価値観が違うのではないかと思った。
私、頭より心で考えるタイプなんで(ドヤァ)
もちろんどちらが良い・悪いと言う話ではないのですが、相性は良くない組み合わせだと思いますし
何より、この組み合わせは自分側が苦労する、と目に見えてわかっていました......
私と彼はまったく別のベクトルを向いていたことが判明し、ショックというよりも空虚な感じがした。
私は今まで彼の何を見て、彼のどんなところに惹かれたのか。
こんなふうに書くと「いやなんでそんなヤツと婚約したし」と思うかもしれないが
マジでいいヤツだったんですよ。
それぞれ収入差があるからねって生活費は向こうが多く払ってくれましたし(私は折半でいいと言ったにも関わらず)、メンタルやっちまってる私を根気よく相手してくれましたし、とにかくいいヤツでした。
だからこそ、『違う人が返信してるんじゃないか?』と思うくらいに動揺した。
と言うかいまだに、婚約前の彼はなんだったのか本当にわからない。マジでアイツどこ行ってしもたん?
この頃は山崎まさよしさんの「one more time,one more chance」を1曲リピートで聴いていたと思う。
明け方の桜木町にも新聞の隅にもいないよ。
今回はここまで!
ここまで読んでくださってありがとうございます!