春先モモタリアン

奴隷人生を考えさせる

「梶原景時」という男

 

 

1日遅れになってしまいましたが景時さんお誕生日おめでとうございます♡

 

この記事は『遙かなる時空の中で3』に登場する

お洗濯軍奉行地の白虎こと梶原景時さんについて好きなだけ書き連ねていこうという内容です。

 

遙か3は学生時代にPS2でプレイして以来、PSPpsvitaと攻略してまいりました。

vitaに関しては遙か3のために買った、大人の財力なめんなよ。

でもいくらなんでもその手で運命を変えるboxは高すぎませんかね?

ultimateの公式サイトのキャラクター相性診断で景時さんが1発で出た時は小躍りしたあとアスパラベーコン系男子というワードについてしばらく考えた。

彼はロールキャベツ系男子ではなかったのか(混乱)

 

 

 

まずはヴィジュアルについて

 

これね、いろんな景時クラスタの方も

「最初はないなと思った」「一生寝起きの前髪を下ろした状態でいてくれ」みたいな感想が多いこと......

なんですが、私はわりと好きです。確かに時代を感じるなぁとは思いますがそれはまあ置いといて

なんかずっと触覚がぴょこぴょこしてるし、まとめる気があるのかないのかよくわからないあの髪型、可愛いじゃないですか?デコ出しっていうのは嫌いじゃないです。

それとね、あのタレ目がいいのよ、やっぱり彼もまごうことなき地の白虎なんだ。

 

強いて言えば背景にゴッソリ雪が積もっているのにハラが出てる!ハラが!と突っ込んだくらいでしょうか?

頼朝様は彼を酷使する割には腹巻の一枚も支給してくれないようです。ひどぅい。

しかしさんざん見せびらかしたその筋肉は使わないスナイパー景時さん、しかも防御力が低い、その筋肉も幻術か何かでしょうか......

まさか発砲時の反動を受け止めるためだけの筋肉とか言わないよな。

 

銃を構えたエフェクトは非常にスマートで無駄がなく、景時さんらしい

尊星王招請の身長差がたまらなく好き。

戦闘中に「やれやれ、さっさと終わらせようよ~」みたいなことを言いながら銃をくるくるっと回すシーン大好きなんですよ~

 

今回記事を書くにあたって調べてびっくりしたのは実は186cmとかなりの高身長だったこと

戦闘画面時点で背が高いのはわかってたけどまさかそんなにあるとは思わなかった、なんとも嬉しい大誤算

景時さんは大型犬なんですね、わかります。

 

最初に挙げたようにヴィジュアル時点ではユーザー全国の神子にあまり好かれなかったわけですが、

これは彼が不憫キャラであることの序章であったと今は思えます。(たぶん)

 

とはいえ私も初期の段階では関智一さん目当てで買ったゲームなので最推しにはならないかなぁと思っていました。ごめんね景時さん。

 

 

27歳という絶妙な設定

 

PS2でプレイした時点ではまだ自分も幼かったので27歳という年齢を完全に『年上のお兄さん』として見ていました。

が、ultimateプレイ時には自分も歳をとって『27歳ってみんなが思っているほど大人ではないのでは?』と年齢の感じ方に変化がありました。

一概にはいえませんが割とメンタル的にグラグラしてる年齢だと思うんですよ27歳って

別に自分に言い聞かせているわけではございませんよ?

 

会社ではもうええ年扱いされているし仕事もこなす中堅社員、でも精神的にはまだどっしり構えられていなかったりする面も全然ある、みたいな(うまく言えない......)

周りは昇格だったり転職だったりしていたり、中には結婚して子育てしてる人もいたりして、自分って本当にこのままでいいのかな、なんて考えたり周りとのギャップに差を感じたりする年齢じゃないでしょうか?

 

でもそんな27歳が作中では皆んなのお兄さん(朔ちゃんからしたらガチの兄ですけども)をしているわけです。

最年長はリズ先生ではありますが、あの人はお兄さんというより先生ですから必然的に彼がお兄さん枠なわけです。

しかも彼は元々の性格からして視野が広く、気配りパラが異常に高い人物なのでよりその特徴が色濃く出ていたと思います。

 

こんだけ言っておいて何ですけど27歳は確かに大人なんですよ、ただ思っているほど大人ではないと言いたいだけなんです。27歳って本当の意味で大人になる過渡期なんじゃないかなぁ。

 

ただしサザキ(31)、君はもう少し大人になりなさい

 

 

常に不憫

 

彼は誰かがやらなくてはならないことを

嫌だと思いながらも遂行してきた人物です。

簡潔に言ってしまえば頼朝様の命令のことなんですけど......

現場と本社の間に挟まれてさらに直属の上司から降ってくるブラック案件までこなしてストレスマッハ。

同業他社から転職しこの先行き場もなく、母と妹のことを考えたらなお辞められないこの状況。

自律神経がおかしくなる前に弁慶さんに処方箋もらったほうがいいよとマジレス。

 

現代においてのブラック企業も辞められない理由の上位に「家族を養わなくてはいけないから」ということがあるとどこかで聞きました。

つまり源氏はドがつくブラック企業

確かにあんなに可愛い妹が人質にいたらそりゃあ......という話は脱線しそうなので割愛。

しかもその妹にすら「もう!兄上ったらしっかりしてください」と言われる始末。これを不憫と言わずしてなんと申すか。

 

彼はこの時代に生まれながらの平和主義者。

生まれる時代さえ違ったら景時さんのストレスも少しは減っただろうに。

その分もあってか運命の迷宮で現代のものへの興味の示し方は非常に萌えた。

186cmもある27歳の男性が、キャピキャピしていた.......

 

たぶん鉄道博物館とか行ったらいつまでも「なにあれ!?なにこれ!?ちょう楽しい!!!」してると思うから絶対に連れていこう。鎌倉から大宮は小旅行だけどそんなことは気にしないぞ。

 

景時さんは電車そのものより信号の操作盤とか券売機の内部とかに興味津々で「わー、すごいなぁこれ。どういう仕組みなの?」してそう、で横から譲くんが解説(何故か知っている)してくれるの.........これには白虎も思わずニッコリ。

敦盛くんは小さいジオラマ模型が走ってるのをぽーっと見てそう、だから帰りにはお土産コーナーで後ろに引っ張るとシャーっと走るやつ(名称不明)を買ってあげるんだ。

それで帰ったらリズ先生に「神子が、これを......」っておずおず見せて、廊下で一緒に走らせるんだよ......もうっ、この玄武達ったら、もうっ.........!!

 

 

熱盛ィィイ!!

 

失礼しました。熱盛と出てしまいました。

 

 

有名な「俺疲れちゃった~この辺で休もうよ~」の件はこれらの彼の特徴を体現していましたね。

誰かがやらなきゃってことを率先して始める、自分が我慢して丸く治るならそれでいい、という考え方。

傷つく者は出来る限り少なく、戦わずして勝とうという非常に理工的な人物なんですよね。

 

彼の考え方は根性論ばかり唱える今の日本に......という話は脱線(以下略)

 

生まれる時代さえ違ったならば、という不憫さを感じざるを得ませんでした。

きっと人事とか経理とか向いてるよ、景時さん。

弁慶さんは経営戦略部で、九郎は営業のトップランナー

取引先には濃紺ストライプスーツに派手柄の赤ネクタイスパダリ若社長のヒノエくん、このifストーリーも見たくなってきたでしょ............

脳内補完はオタクの常套手段、これ常識。

 

 

自己肯定感の低さ

 

景時を語る上で外せないのが自己肯定感について。

とにかく自己肯定感が低い、誰か彼に認知行動療法というものを教えてやってくれ。

私は初回でこそあの船で「一緒に逃げてほしい」と言われたときには「ヘタレダメンズだ......好き......」と思わず震えましたが

ultimateプレイ時には「逆に今までよく精神がもったな......好き.......」と変化しました。

 

あの時点で胃に2.3個の穴が開いていたであろう景時さん、唯一絞り出せたのは一緒に逃げて欲しいだなんて......ううぅ............

 

もうどうしようもなく煮詰まっていた気持ちが伝わってくる、あのスチルの表情と井上さんの演技ですよ。好きになるなって方が無理。

あんだけ強メンタル神子を見てたらなんとかなるかもって思うところまではわかります。

でも彼は「この状況、なんとかしてよ神子えもん!」ではなくて逃亡を考えるんです。

景時......お前ってやつは............

 

私の『少し情けない感じの年上男性が好き』という性癖を構築させたのはおそらくこの人なんだと思います、いけない人ですね......

 

という話はさておき、逃亡を考えたのは

自分を信じられない人は他人も信じられないからあの逃亡という答えにしか行きつかなかった、と考えています。

だから神子の力をそばで見ていて彼女ならなんとかしてくれるかもしれない、と思いながらも

結局、神子を完全に信じきれたわけではないんだろうなーと考察。

だから頼朝様には敵わないとしてもせめて逃亡、という着地点を彼なりに見出した、と。

 

あのように彼がすがってくるのは、一見したら情けないやつ、と思われがちですが

今までは「自分が飲み込めば済む話、俺が耐えていればいいんだ、俺みたいな価値のない人間はそれでいいんだ............」で物事をすませてきた彼にとっては勇気のある決断だったのではないかと私は思います。

 

逃げるって実際には勇気のいる行動ですよ、現代人だって「会社辞めたら周りに迷惑が......」とか、「辞めてこの先どうして食べて行ったら......」とか考えるでしょ?

究極に自分本意な行動ですからねこれ。

「俺と一緒にいてくれるって言ったじゃないか」みたいなことも言ってたし、相当追い詰められていて一歩間違ったなら自害してたと思う。

 

しかし我らが望美様はそれを良しとしない人物。男前すぎるんだよアンタは......

逃亡BADENDもそれはそれで良かったけども

 

 

とはいえ仕事はできる

 

蜜月ルートの裏切り後の怖さ、やっぱり景時さん怖いっす

今まではちょっとへらへらしたお兄さんだった景時さんですがやっぱり軍奉行なんだなと思わせるこのシーン

梶原景時、ですからね彼は。裏切るのはわかってましたが、ショックだったよねこの先推しとしばらく顔を合わせることがなくなるんだもん、何をモチベーションに進めろというのだ。

 

味方としてみる景時さんと敵方としてみる景時さん、全く違う印象を受けました、まぁ今まで味方だった人の裏切りというブーストもかかってますけど。

もし神子が平家方であったら、と妄想がたぎります。

迷宮の特典UMDに平家の神子ルートなるものがあったそうです、実は私も持ってました、そしてプレイ前に紛失しました

tocchiはダメな子、tocchiはダメな子............(ダンッダンッ)

 

最終的には恐れていた頼朝様をハッタリで欺いてしまうわけです。さながら万札で手牌を隠した平井銀二。

頭脳と機転で勝つ、というのが彼らしくてあのエンディング、大好きです。

 

本来の彼は頭の回転が早くてできるところまで手回しして勝率を最大限に上げた状態で物事に取り掛かる、そんな有能な男ですよ。ただ自分に自信がないだけで。

物事に100%ってのは難しいもんです、だからあと残り数パーセントは自信や過去の実績で埋めて踏み込めるものなんでしょうが、彼にはいかんせんこの数パーセントが埋められなかったのでしょう。

景時さん、自信さえつけば相当強いです。

 

あと玉ってあんなふうに取って返却できるものなんだとビックリした。

 

 

サンショウウオ

 

公式のグッズまで出しやがって!可愛いじゃねぇか!!

 

 

 

結論

 

本当に景時はしがらみとかぜーんぶなくして幸せになってほしい。

多分、会社員としてうまくやっていけるタイプなので心配なさそうですし、

そうでなくともあの望美様なら将来的に主夫の1人や2人養っていけるくらいのバイタリティは持っていそうなので

おうちで洗濯しながら今日の夕飯はサバの味噌煮にしよ、と妻の帰りを待つ景時さんもいいなぁと思うし結局2人が幸せに着地してくれたならばなんでもいいわ、もう。(ヤケクソ)

 

だってストレスマッハの状況に加えてあの前髪よ?本当に心配だったんだから!景時さんの毛根が!!(そっち)

 

現代にきたら洗濯に加えてアイロンがけも好きになってくれたら助かるなぁ~、景時さんがアイロンがけしてくれたシャツなら仕事はかどるかな、むしろ仕事どころではなくなるか......

 

さらに、朔ちゃんが義理の妹になるのも、ねぇ、うん、いいよね、本当に。むしろそっちがメインまであるかも。

景時さんが食器洗ってる間に朔ちゃんに爪のお手入れしてもらう、そこまでは妄想した。

 

景時さんが気になるみたいな話をすると「えー、兄上?あんなのがいいの?」みたいなブレない朔ちゃんまじ朔ちゃん、ほんま朔ちゃんのそういうところ好き。黒龍さんとはいい酒が飲めそうだ。

 

あと絶対に景時さんはヘタレ受けのむっつりだよ。(地の白虎と性は切り離して考えられなかった)

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで名前が出なかった将臣よ、許せ......